遺言書とは、法律的には「自分の死後、自分の財産の次の所有者を指定する」書類です。
当事務所では、遺言書の最後に「付言」として、「なぜこのような遺言書を書いたのか」という理由や経緯を盛込むことをお勧めします。
付言には、法律的な効力はありません。しかし、相続人に、自分の思いを伝えることによって、誤解や蟠りから起きるトラブルを防止することが期待出来ます。
言葉や文章にするのが苦手なお客様でも、当事務所がお客様の思いを文章にいたします。
当事務所では、法律で定められた杓子定規の遺言書を超えた、お客様の「思い」がこもった遺言書を作成するお手伝いをさせていただきます。
真にトラブルがない相続とするため、当事務所は豊富な知識とノウハウで、お客様を全力でサポートします。
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第1条 私の財産は、全て妻に相続させる。
(以下省略)
付言
私は、学校を卒業したあと、無一文で東京に出てきました。
就職先を見つけて何とか生活が軌道に乗った頃、妻と出会い、結婚をしました。
やがて長男を授かりましたが、家事と育児は妻に任せっきりにさせてしまいました。
私はその当時、部下も出来て仕事にやり甲斐を感じていたので、仕事に打ち込み、出世をすることが出来ました。
しかし、今から考えると、妻や子供達と一緒にいる時間を多くすることをせず、申し訳なく思っています。
子供達が立派に育ったのは、妻が家庭のことを全部してくれたおかげです。
よって、私の財産は、妻の貢献なしには築き上げられなかったものです。
私名義の財産の価値の半分は、妻の寄与分です。
以上のような私の考えをまとめ、この遺言を遺します。どうか私の意思を汲み取って、この遺言書のとおりに実行してくれることを望みます。
子供たちは、兄弟仲良くし、これからもどうかお母さんを支えてあげてください。
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第1条 遺言者は、店舗とその敷地及び預貯金を、全て次男に相続させる。
(以下省略)
付言
私の家は、代々商店を営んでいます。私も、自分の父親からこの店を相続しました。
私は、妻に先立たれた時、そのショックと、当時の不況による店の売上の落ち込みから、店を売却して廃業することを考えていました。
しかし、次男がその時すっかり精気を無くしていた私を見て、大学を卒業した後すぐに、店に入って仕事をしてくれました。
そして、仕事を覚えた次男は、店の大胆なリフォームや新しい商品の販売など、年をとった私では到底思いつかないような工夫で、店を立て直していきました。
店主の私と店員の次男は、いつの間にか互いの立場がすっかり逆転し、私が次男から指示をうけるようになっていました。
周囲からは、「子が親をつかうのはおかしいのではないか」というような言葉も聞かれましたが、店を立て直すどころか大きくしていく次男の姿は私にとっては頼もしく、私の人生でいちばん充実した時間でした。
私の唯一の財産といえる店の土地と建物は、本来売却を考えていたものが次男の働きのおかげで残ったのですから、実質的にすでに次男のものであるといっても過言ではありません。
また、次男は大学卒業後、進みたかった研究の道があったにもかかわらず、それをあきらめて店に入ってくれたことも、忘れるわけにはいきません。
長男と三男は、この遺言に不満があるかも知れませんが、二人には大学までの学費や結婚の結納金等、世間から後ろ指をさされることがないような、相応の援助は渡してきたつもりです。
長男と三男は、先祖代々続いてきた伝統ある店を守っていく次男を立ててくれることを望みます。
財産が細分化しないよう、どうか譲歩してやってください。
内容が分からない、もっと詳しく聞きたいなど、疑問・質問がございましたら、お電話にて、お気軽にご相談ください。
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